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2023.01.30 RECIPE

冬の辛い冷え性には食べ物で対策!普段の食事から温まりやすい身体づくりを

冬の辛い冷え性は、身体を温める食べ物を取ることで改善できます。そこで今回は、冷え性対策におすすめの食べ物や人気レシピをご紹介します!冷え性の原因や食事の取り方、避けるべき食べ物などもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

監修者
ひろの さおり
管理栄養士・料理家 株式会社セイボリー代表取締役
ひろの さおり

1993年生まれ 東京都在住 1児の母
お茶の水女子大学大学院 食品栄養科学 修士
中級食品表示診断士
著書「小鍋のレシピ 最新版」(辰巳出版)
日経xwoman プロジェクトアンバサダー

冷え性になってしまう原因とは?

冷え性になってしまうのには、いくつかの原因があると考えられます。そこで以下に、冷え性を悪化させる原因をまとめて解説します。冷え性に悩んでいる方は、自分に当てはまるものがないか探してみてください。

身体を冷やす食べ物を摂取している

冷たい飲み物

冷え性の原因として考えられるのが、身体を冷やす食べ物を摂取していることです。冷たい食べ物や飲み物、ジャンクフードや甘いものに偏った食生活は冷え性の原因になるとされています。

なぜなら、上記の食品には、血行を促進して体内を温めるための栄養素がほとんど含まれていません。ジャンクフードや甘い食品はなるべく控え、バランスの良い食事を心がけることで冷え性が改善していきますよ。

身体を温める食材やレシピを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください!

自律神経が乱れている

疲れている女性

冷え性の原因として、自立神経の乱れが挙げられます。自律神経は血管を広げたり収縮したりして、体内の温度調節を行っている器官です。

不規則な生活やストレスなどで自律神経が乱れると、体温調節の機能が上手く働きにくくなり、冷え性が引き起こされるのです。またずっとクーラーが効いている職場にいたり、気温差が激しい環境にいるのも、自律神経の乱れの原因になります。

自律神経が乱れると内臓や末端の手足が冷えやすくなり、体調が崩れやすい状態になってしまいます。冷え性を解消するためには、ストレスを溜め込まないこと・規則正しい生活を送ることが大切です。

筋肉量の低下

運動する女性

筋肉量が低下すると、冷え性の原因になるといわれています。筋肉量が少なくなると血行が悪くなり、毛細血管に温かい血液が行き届かなくなります。その結果、手足などの末端が冷えやすくなるのです。冷え性を解消したいのであれば、適度な運動をして筋肉量を増やしましょう。

以下の記事では、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介しています。楽しく継続できる運動やコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!

身体を締め付けている

ハイヒール

きつい靴や洋服などで身体を締め付けているのも、冷え性を悪化させる原因の一つです。身体が締め付けられると血行が滞り、寒さを感じる体内機能が麻痺してしまいます。そのためなかなか体温調節の指令が伝わらず、どんどん身体が冷えてしまうのです。

無理なダイエットをしている

腹筋する女性

食事制限などの無理なダイエットも、冷え性を悪化させる原因です。食事量を極端に減らしたり、一定の食べ物ばかり食べていたりすると、ビタミンやミネラルが不足します。

血行を促進する栄養素が足りなくなるため血液の循環が悪化し、身体が冷えてしまうのです。手足が冷えやすい末端冷え性や、全身の冷えを感じる方は、無理なダイエットはせずバランスよく食べ物を取るようにしてください。

冬の冷え性対策におすすめの食べ物

食べ物①根菜

たくさんのじゃがいも

冷え性対策におすすめなのが、にんじんやじゃがいもなどの冬に取れる根菜です。根菜は夏野菜と比べて水分が少ないため、身体を冷やす心配があまりないのが特徴です。またミネラルやビタミンなど、血行を促進する栄養素も豊富に含まれています。

スープや煮物など温かい料理にすれば、更に冷え性対策の効果を高めることができます。温かい状態で食べれば内臓への負担が減るため、健康や美容にも良いといえます。

食べ物②玉ねぎ

たまねぎ

玉ねぎも、冷え性解消に効果的な食べ物だといわれています。玉ねぎに含まれている「アリシン」という辛味成分には、血流を改善する効果があります。アリシンは水に溶けやすい性質を持つので、茹で汁をスープにして食べるのがおすすめです。

また玉ねぎに含まれるケルセチンも、冷え性の解消に必要な栄養素の一つです。ケルセチンには血管の拡張を促して、血流を促進する働きがあります。この成分は油との相性が良いので、野菜炒めや天ぷらなどの料理にすると良いですよ。

食べ物③発酵食品

納豆

納豆やキムチ、味噌などの発酵食品も、冷え性対策におすすめの食べ物です。発酵食品には、血行を促進して身体を温める作用があるといわれています。また腸内環境を改善する働きも担うので、美容や健康が気になる方にもおすすめです。

発酵食品の中でも納豆は、熱エネルギーを作り出すのに必要なたんぱく質を多く含んでいる食べ物です。スーパーなどで簡単に手に入る上にコスパも良いので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみましょう。

食べ物④ココアやチョコレート

板チョコ

冷え性解消には、ココアやチョコレートといった食べ物も効果的だといわれています。これらの食品に含まれるカカオには、血流を促進する成分が豊富に入っています。

ホットココアやホットチョコレートにして飲めば、身体を温める作用が持続しやすくなりますよ。寒い冬の朝食やおやつ代わりに食べるようにすると良いでしょう。

食べ物⑤肉類

豚肉

あまり知られていませんが、肉類も冷え性解消に効果的な食べ物です。肉類には熱エネルギーを作り出すたんぱく質や、血行促進効果を持つビタミンが豊富に含まれています。肉類をしっかり摂って筋肉をつければ基礎代謝も上がるため、冷えにくく健康的な身体作りにも有効です。

食べ物⑥ひじき

ひじきも、冷え性対策におすすめしたい食べ物です。ひじきには、体内の血流を促進して身体を温める鉄分が豊富に含まれています。大豆やにんじんなどの食べ物と一緒に取ることで、更に冷え性対策の効果が高まります。

冷え性対策の効果を高める食べ物の摂り方

朝食は欠かさず食べる

洋風の朝食

冷え性で悩んでいる方は、朝に必ず食事を取るよう意識しましょう。朝食を食べると内臓が動き出し、熱エネルギーを作り出して体内を温めてくれるためです。サラダや冷たいスイーツではなく、スープや白湯など温かい食事を取れば、朝からしっかり体温を上げられます。

ビタミンを意識して摂る

ビタミンを多く含む食品 

様々な種類のビタミンを取ることも、冷え性改善に効果的です。ビタミンB1やビタミンEなどの栄養素には、血管を広げて身体を温める作用があります。血行が滞りやすい冬場は、ビタミンが豊富な野菜や果物を積極的に摂取しましょう。

体を冷やす食べ物は加熱する

トマトスープ

身体を冷やす食べ物を取る時は、加熱してスープや煮物などにしましょう。特に夏野菜には、体温を下げて冷え性を悪化させる食べ物が多いとされています。なるべく温かい状態に調理して、身体を冷やさないように気を配りましょう。

冬の冷え性対策におすすめの食事レシピ

キムチチーズ鍋

チーズを使った鍋

冷え性に悩んでいる方には、キムチチーズ鍋がおすすめです。身体を温める働きを持つ食べ物をたっぷり使っているので、無理なく体を温めることができます。また発酵食品が豊富に含まれているため、腸内環境改善にも期待できます。

    キムチチーズ鍋(2人分) 材料
  • キムチ 50g
  • ニラ 1束
  • 豚肉 100g
  • しめじ 30g
  • ごぼう 1/2本
  • にんじん 1本
  • キムチスープの素 1/2袋
  • とろけるチーズ 80g
    キムチチーズ鍋 レシピ
  1. 豚肉は一口大に、ニラは3cm幅に、にんじんは短冊切りにします。しめじは石づきを取ってほぐし、ごぼうは泥を落としてささがきにします。
  2. スープの素を鍋に入れて沸騰させ、豚肉を入れます。
  3. 豚肉の色が変わったら野菜とキムチを入れ、蓋をして10分ほど煮込みます。
  4. チーズを入れて弱火で加熱し、チーズが溶けたら完成です。

豚の味噌焼き

ミソ

冷え性で悩んでいるのなら、豚の味噌焼きを作ってみてはいかがでしょうか。たんぱく質が豊富な豚肉や食物繊維が豊富な味噌、生姜など、身体を温める食べ物をたっぷり使っています。内臓の冷えが気になる方、末端の冷えに悩んでいる方におすすめです。

    豚の味噌焼き(2人分) 材料
  • 豚肉 150g
  • にんじん 1/2本
  • 玉ねぎ 1個
  • 生姜 10g
  • 酒 大さじ1
  • 酒粕80g
  • 砂糖 大さじ1
  • 醤油 大さじ1
  • 出し汁 2カップ
    豚の味噌焼き レシピ
  1. 豚肉は一口大に切ります。にんじんと生姜は細切りに、玉ねぎは薄切りにします。
  2. ボウルに味噌と酒粕を入れてしっかりと混ぜます。
  3. ②に出し汁を少しずつ注ぎ入れ、その都度よく混ぜます。
  4. フライパンに③と砂糖、醤油を入れて加熱します。
  5. ④に①の野菜と豚肉を入れ、火が通るまで炒めます。
  6. 汁気が飛んだら火を止め、器に盛り付けて完成です。

里芋の煮付け

さといも

根菜である里芋も、身体を温める食べ物の一つです。下茹で処理をせずに作れるので、忙しい日でも手軽に作れる食事メニューとなっています。

    里芋の煮付け(2人分) 材料
  • 里芋 6個
  • 出し汁 300cc
  • A.酒 大さじ2
  • A.みりん 大さじ1
  • A.砂糖 大さじ2
  • A.醤油 大さじ2
    里芋の煮付け レシピ
  1. 里芋をしっかりと洗い、水気を拭き取ります。
  2. 里芋の上下を切り落として、包丁で皮を剥きます。大きいものは2つに切ります。
  3. 塩(分量外)をよく揉み込み、水で洗ってぬめりを取ります。
  4. 鍋に里芋と出し汁、Aの調味料を入れて中火で加熱します。
  5. 沸騰したら弱火に落とし、落とし蓋をして10分煮込みます。
  6. 落とし蓋を取り除き、中火にして更に10分ほど煮詰めます。
  7. 煮汁が半分程度になったら完成です。

冷え性の方が控えるべき食べ物とは?

冷え性に悩んでいるなら、体内の血行を悪化させたり体温を下げたりする作用を持つ食べ物は控えましょう。以下に冷え性を悪化させる恐れのある食べ物をまとめていますので、なるべく摂取しないよう注意を払ってください。

控えるべき食べ物①夏野菜

みずみずしい野菜

きゅうりやトマト、スイカといった夏野菜は、冷え性を悪化させやすい食べ物です。これらの食べ物は水分を多く含んでいるため、内臓を冷やして体温を下げてしまうので、食べすぎには気を付けましょう。

控えるべき食べ物②白菜

カットされた白菜

白菜は冬野菜ですが比較的水分が多く、身体を冷やしやすい食べ物なので注意が必要です。白菜を食べるときは、鍋料理やスープなどのように温かく調理しましょう。

控えるべき食べ物③マンゴー

鮮やかなマンゴー

マンゴーも、冷え性の方が避けたい食べ物の一つです。マンゴーなどの南国で育つ食べ物は、身体を冷やす作用が強いといわれていますす。冷え性を改善したい方は、なるべく、マンゴーは控えるようにしましょう。

おすすめの食べ物で辛い冷え性を改善しましょう!

冷え性は食生活や自律神経の乱れ、ストレスなど様々な原因によって引き起こされる症状です。冷え性を改善するために、身体を温める作用を持つ食べ物はひとつの手助けになってくれるといえます。今回紹介したおすすめの食べ物やレシピを参考にして、冷え性対策を行ってみましょう。

また、以下の記事ではコンビニで簡単に購入できる冷え対策の食べ物を紹介しています。辛い冷え性の方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね!